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【防疫コラム】関東で豚熱が相次ぐ。群馬・渋川と茨城・かすみがうらの「選択的殺処分」から学ぶ、子豚の異変を早くつかむ大切さ

執筆者の写真: ホンダエンタープライズ HP担当者
ホンダエンタープライズ HP担当者
2 日前
読了時間: 4分

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2026年10月、関東の養豚場で家畜伝染病「豚熱(CSF)」の発生が相次ぎました。10月10日に群馬県渋川市、10月16日に茨城県かすみがうら市で確認されています。どちらも、今年5月に導入された「選択的殺処分」が県内で初めて適用された事例です。本記事では、行政の公表と報道をもとに、2つの事例から得られる教訓を整理します。

関東で相次いだ2つの発生

項目

群馬県渋川市

茨城県かすみがうら市

発生の確認

10月10日

10月16日

飼養頭数

約2,800頭(発生農場 約1,900頭、疫学関連農場 約900頭)

約2,800頭

殺処分

1,935頭(10月11日9時開始、10月12日15時30分終了)

約1,100頭(10月17日開始、19日までの見込み)

位置づけ

選択的殺処分の全国3例目

選択的殺処分の全国4例目。県内の豚熱発生は2023年以来、約3年ぶり

今後

防疫措置の完了見込みは11月2日

—


群馬県によると、防疫措置が完了するまでに生まれる子豚も殺処分の対象となるため、殺処分頭数は今後変わる可能性があります。

茨城県の農場では、9月ごろから子豚の体調不良が目立ち、10月上旬から死亡が増えていたと報道されています。10月15日朝に農場管理者が県南家畜保健衛生所へ通報し、16日に農林水産省が患畜と決定しました。

なお、豚熱は豚とイノシシの病気であり、人には感染しません。

「選択的殺処分」とは

従来は、農場で1頭でも感染が確認されると、全頭が殺処分の対象でした。

2026年5月の家畜伝染病予防法改正で、この考え方が変わりました。ワクチン接種地域(北海道を除く46都府県)では、まん延防止に必要な豚だけを処分する「選択的殺処分」が導入されています。

·       処分の対象: 検査で陽性の豚、症状のある豚、ワクチン未接種や接種直後の子豚など

·       処分の対象外: ワクチンで免疫を得ていて、症状のない豚

群馬県は、ワクチン接種で免疫を獲得した症状のない豚を対象外とし、感染拡大リスクのある豚に限って殺処分する措置と説明しています。農場の経済的・精神的な負担を減らす仕組みといえます。

2つの事例の共通点:子豚の「免疫のすき間」

群馬・茨城のどちらでも、感染は子豚で確認されたと報じられています。茨城の処分対象の内訳は次のとおりと報道されています。

·       症状のあるワクチン接種済みの離乳豚:約700頭(生後約40~50日)

·       ワクチン未接種の哺乳豚:約410頭

茨城県では、子豚に生後約20~30日でワクチンを打ちます。ただし、抗体ができるまでに約3週間かかります。そのため、今回の離乳豚は抗体が十分でなかった可能性があると報道されています。

つまり、ワクチンを打っている農場でも、子豚には守りが弱い期間が残ります。 選択的殺処分が導入された後も、飼養衛生管理と適切なワクチン接種が対策の基本であることは変わらないと、国や自治体も呼びかけています。

農場でできること

1.     子豚の変化を記録する。 下痢、食欲不振、死亡数の増加を毎日記録します。「いつもより多い」と気づく基準になります。

2.     異常があれば、すぐ家畜保健衛生所へ通報する。 豚熱が疑われる場合の届出は、法律上の義務です。検査の結果を待つ必要はありません。

3.     ワクチンの接種時期を獣医師と確認する。 免疫のすき間を短くする工夫が要です。

4.     野生イノシシを近づけない。 防護柵の点検、人や車両の消毒を徹底します。

研究用 抗原検査キットのご案内

当社では、行政機関や家畜農家など法人のお客さま向けに「豚熱(CSF)・アフリカ豚熱(ASF)抗原コンボ検査キット(研究用試薬)」を取り扱っています。

項目

内容

検出対象

CSF・ASFのウイルス抗原を1回の操作で同時に検出

検体

全血・血清・血漿・唾液

判定時間

約10分

感度

CSF 96.23%、ASF 95.08%(メーカー公表値)

特異度

CSF 97.14%、ASF 96.67%(メーカー公表値)


※感度とは「感染を正しく陽性と判定できる割合」、特異度とは「非感染を正しく陰性と判定できる割合」です。

ご注意: 本キットは研究用試薬です。診断目的には使用できません。豚熱の確定診断は、家畜保健衛生所等の公的な検査で行われます。異常があれば、検査の有無にかかわらず直ちに家畜保健衛生所へ通報してください。

価格は購入数等によりご相談のうえ決定します。詳しくは抗原検査キットのページをご覧いただくか、お問い合わせフォームからご相談ください。

参考資料

·       豚熱(CSF)について(農林水産省) https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/

·       本県の農場で発生した豚熱の殺処分終了について(群馬県、2026年10月12日) https://www.pref.gunma.jp/uploaded/attachment/716868.pdf

·       渋川市の養豚場で豚熱 全国3例目の選択的殺処分(朝日新聞/Yahoo!ニュース) https://news.yahoo.co.jp/articles/a1e00431cd466f68f5f352d557a22626aa1a5e01

·       市内の養豚場における豚熱の発生について(かすみがうら市) https://www.city.kasumigaura.lg.jp/page/page020386.html

·       選択的殺処分開始 豚熱で1100頭対象に(茨城新聞) https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=1792244096760400

·       かすみがうら養豚場 豚熱 1100頭、選択的殺処分へ(茨城新聞/Yahoo!ニュース) https://news.yahoo.co.jp/articles/ac4ef017183862873984c81d21d37c43093234c6

 
 
 

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